見抜く経済学を読むと経済の本質、一般社会の仕組み、世界のニュースが理解できるようになる

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見抜く経済学。
著者 渡邉哲也氏。
経済の流れ、社会の仕組みを理解するには非常におすすめ。
経済学と言うと、非常に難しいイメージがあります。
実際、多くの経済学者が専門用語を用いて、さも理論上完璧と
思われる理論を、難しい言葉で説明してくれます。

ハッキリ言って、その理論も机上の空論の上に成り立っているってこと。

見抜く経済学を読んで、経済の本質、社会の仕組みを身につけよう

この本、拙者が最近読んだ本の中で、当たりだった。
見抜く経済学自体、2014年に発行された本であり、もう数年経過している。
しかし、この本で語られている経済の本質は普遍的なものである。

『見抜く経済学』 渡邉哲也 from KANKI Publishing on Vimeo.

なぜなら、

経済理論から世界経済を見るのではない。

実際の経済状況や統計数字から、経済を読み解く。

つい数年前は、経済学の主流が新自由主義派が牛耳っていた。
新自由主義派と言っても、多くの人が?????でしょう。

簡単に説明すれば、小泉・竹中路線。

  • 既得権益を打破し、規制緩和すればすべて解決する。
  • 民間にできることはすべて民間に任せればいい。
  • 自由な競争をすれば、需要と供給は均衡する

この新自由主義派の主張の中で、大失敗だったのが
トリクルダウン理論。

このトリクルダウン理論は竹中平蔵が常に言い続けていた理論。

詳しくは、こちらの記事で書いた。

簡単に言えば

トリクルダウン理論とは
お金持ちが儲かれば、儲かるほど、お金を使うので、中流家庭、貧困家庭と
順々にお金が行き渡っていき、みんなが今より豊かになるって理論。

例えば、1億円持っている人がさらに1億円手にいれたら、高級車買っちゃうかも、
そうすると、高級車販売員をしている人は、インセンティブが増える。高級車販売員は、給料が増えるから、家族で海外旅行に行く。
そうすると、旅行代理店に利益が落ちる。
旅行代理店で働いている人のボーナスが増える。

こうやって、富の再配分が起きるから、みんな豊かになりますよって言われていた。

なるほど、なんか説得力あるでしょ。

でもね、実際トリクルダウン理論は破綻した。
富の再配分が全く起きなかったんだよね。

ちょっと、冷静に考えてみたらわかることだけど。

あなたが1億円持っていて、家も車もすでに所有している。
そこに1億円貰ったら、家と車をまた買いますか?

車はともかく、家は1軒あれば十分ですし、あったとしても別荘1軒でしょう。
たとえ、2億、3億と増えても、家の数を増やす人はいません。

結果、トリクルダウン理論でお金持ちはお金が増えたが、中流階級、貧困階級には
全く利益分配がされず、お金持ちがよりお金持ちになり格差が広がった。
多くのお金持ちが金融資産をため込んだだけ。

普通に考えれば、当たり前のことですよね。
ただ、経済学ではこの当たり前のことが、トリクルダウン理論と言う名で世界中を席巻し
政治に大きな影響力を保持していた。
この新自由主義派の理論に則って、経済政策が実施されてきた。

結果、数多くの大企業が最高収益を出したが、内部留保が増えるだけで
従業員への賃金アップ、ボーナスなどの所得移転は進まなかった。

このことからもわかるように、経済理論と言うのは
あくまで、合理的な経済人モデルを利用した仮定なんです。

実際、多くの人間が合理的ではない決断を下しています。

例えば、給料が高い会社に転職するか、居心地のいい今の職場に残るか。

要するに、経済理論だけが経済学と言うわけではないんです。
経済学の難しい理論や用語が無意味だとは言いません。

ただし

  • ホントにその経済理論通りに人が動くのだろうか?
  • 社会の仕組みから、ホントに実現性があるのか?
  • あなたはお金を使う?物を買う?

こういう経済を肌感覚でつかむことがホントは重要なんですよ。

専業主婦の中で株式投資が話題になったら、株式市場は急降下する

専業主婦の間で、株式投資ブームが到来したら、もう株式市場は天井を過ぎた。

こういうたとえ話はよくあります。

なぜか?

株式取引は、誰もが買わないときに株を買い、みんなが欲しがる時に売る。

この差額で利益を確保する。
専業主婦には失礼かもしれないが、

  1. 仕事をしないで一日中家の中で過ごしている。
  2. 限られた人としか、話をする機会もない。
  3. 情報源もテレビのワイドショーや知人との会話。
  4. ビジネスの現場のコアな情報に触れる機会も皆無。

こういう人にどのような株式が値上がりするか予想することは不可能に近い。
実際、ワイドショーなどで株式投資が話題になると、
初心者主婦が株式投資にハマり、家庭の貯金を溶かすことはよくある話。

これも経済学だ。

経済学とは、本来学問として偉い先生方が講釈を垂れるものではなく、
あなたのすぐ身近にあるものなのです。

こういう社会の仕組み、株式投資の仕組み、経済の仕組みを
基本から理解するには、見抜く経済学を読むことをお勧めします。

見抜く経済学のまとめ

この本を読むことで、

  1. 情報の集め方
  2. 仮説の立て方
  3. 何を見るのか、何を見ないのか

こういったことを学ぶことができます。
情報収集し、その情報から今後の未来を予測し、何がいいかを判断する。
この力を磨くことで、あなたの人生にとって必ずプラスになるでしょう。

例えば、

  • この企業の将来は明るいだろうから、株価が安いうちに買っておこう。
  • 将来、この分野は絶対に大きな市場になる、会社を興してみよう。
  • この企業は間違いなく大きくなる。就職先としていいかも。

逆に

  • この企業は今はいいが、世界的には衰退産業だな。
  • 世界的にこの業界は将来性が期待できないな。
  • 就職先としては、この企業の将来が心配だから辞退しよう

こういう判断が身につくはず。
将来は誰にもわからない。
わからないからこそ、チャンスがあるし、ビジネスもある。

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