日韓通貨スワップ協定を理解するために、肩たたき券で考えてみた。ローカルカレンシー?ハードカレンシー?の話

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日韓通貨スワップ協定。
なぜ日本と韓国は通貨スワップ協定を締結していたの?韓国が破棄した理由は?
通貨スワップ協定ってそもそもどんなメリットとデメリットがあるの?
色々難しい通貨スワップ協定。
拙者なりに調べてみました。
一生懸命、通貨スワップ協定を調べてみました。
間違っている点があれば、指摘して頂けると大変有り難いです。

日韓通貨スワップ協定とは一体なんぞや

新聞紙上で話題となっている日韓通貨スワップ協定。
韓国側が通貨スワップ協定の延長を申し出てこなかったことで、破棄となりました。
でも、通貨スワップ協定ってそもそもなんで必要なんでしょうか?

日本側の意見としては

  • 「日本が韓国を一方的に助ける通貨スワップ協定なんて不要だ」
  • 「韓国は中国とも通貨スワップ協定を締結しているんだから、中国に頼れ」

というような意見が大多数を占めていました。

一方、韓国側の意見としては

  • 「日本との通貨スワップ協定なんて必要ない」
  • 「通貨スワップ協定とは日本と韓国、相互の契約なのに、上から目線なのが許せない」
  • 「韓国と通貨スワップ協定を締結したければ、日本がお願いすべきだ!」

こんな意見でした。
日本側は韓国を一方的に助ける通貨スワップ協定なんて破棄しろ!
韓国側は通貨スワップ協定は相互補完!

う~ん、イマイチお互い言っていることがかみ合わない。

そこで、まず通貨スワップ協定とは何かを調べてみました。

通貨スワップ協定とは

通貨スワップ協定は、「通貨交換協定」とも呼ばれ、国や地域が互いに外貨準備を活用して、主に米ドルなどの外貨を融通し合う取り決めをいいます。
これは、金融危機や通貨危機などに備え、各国政府や中央銀行が市場(マーケット)の安定に必要な資金を融通し合う仕組みで、予め決められた限度枠の範囲内で、相手国の要請に応じて通貨を交換するものです。

出典:http://www.ifinance.ne.jp/glossary/global/glo103.html

通貨を決められた条件で、2国間で交換できる契約ってこと。

ハードカレンシーとローカルカレンシーとは

ハードカレンシーは国際通貨と呼ばれていて、世界中で貿易などに使われているお金。

ローカルカレンシーは国際通貨のように世界中で自由に使えないお金。

s-通貨別の外国為替世界シェア

基本は米国ドル。
米国ドルとユーロ、日本円、英国ポンドまでがハードカレンシーという。
日本円は世界中で使え、信用力があると言える。
まぁ、圧倒的なのは米ドルだけどね。

ちなみに、韓国はローカルカレンシー。
貿易などでお金を支払う際には、利用することが難しいマイナー通貨ってこと。

日韓通貨スワップ協定を肩たたき券で考えてみた。

小さい頃肩たたき券を発行して、両親やおじいちゃんおばあちゃんに配ったことがある人。

Aちゃんは、肩たたき券1枚につき、100円のお小遣いを貰っている。

でも、Aちゃんの肩たたき券を買ってもらえない時は、お小遣いが貰えない。

そこで、AちゃんとおじいちゃんはMAX3,000円の枠内で通貨スワップ協定を締結する。
Aちゃんがお金に困ったときは、肩たたき券1枚100円で交換できる。

ある日、AちゃんはBちゃんに2週間後に500円返す約束でおもちゃを貰った。
でも、Aちゃんの肩たたき券は両親に買ってもらえない。
肩たたき券相場が暴落しているため、1枚50円でも買ってもらえない。
今、Aちゃんにはお金がない。
もし、2週間後に500円払えないと大変なことになる。
そこで、おじいちゃんとの通貨スワップ協定を利用して、
肩たたき券とお金を交換した。

交換レートは契約通り
肩たたき券1枚につき、100円。5枚発行して500円貰う。
今の肩たたき券レートが50円であっても、契約締結時の条件で通貨を融通してもらえる。

よって、Aちゃんは500円を手に入れてBちゃんに支払いが出来た。

めでたしめでたし。

この話の趣旨は

肩たたき券がローカルカレンシー、おじいちゃんのお金がハードカレンシーってこと。

もっと言えば、肩たたき券が韓国ウォン、おじいちゃんのお金が米ドル。

Aちゃんは肩たたき券しか発行できない。
でも、Aちゃんが発行する肩たたき券は、信用度が低い。
家族以外は信用していないため、Bちゃんとの取引に利用することが出来ない。

そのため、肩たたき券をお金に換える必要があるって訳。

ここまで、ご理解頂けましたでしょうか?
より、わかりにくいでしょうか?
あえて、肩たたき券で話を展開する必要は無いかもしれません。

ただ、韓国ウォンは肩たたき券なみ

って言いたいだけって訳じゃありませんよ。

簡単にまとめると

  1. ローカルカレンシーでは貿易など外国との取引に使いにくい。
  2. 通貨スワップ協定はハードカレンシーが必要な時に、契約条件で交換できる

次に、韓国と豪州の通貨スワップ協定の話に移ります。
ここまでの話が理解できていれば、話についていけると思います。

また、性懲りもなくAちゃんの肩たたき券で説明してみます。
しつこいですが、思いついちゃったんだからしょうがないでしょう。
お付き合いくださいませ。

AちゃんとBちゃんは友達同士。
AちゃんとBちゃんは、お互いにMAX1,000円分の肩たたき券を交換する条件で
通貨スワップ協定を締結しました。

ある日のこと、Aちゃんの肩たたき券が暴落しました。
今まで沢山肩たたき券を発行し、お小遣いをGETしてきたため、
両親もおじいちゃん、おばあちゃんも大量の肩たたき券を持っているため
誰も買ってくれません。

Aちゃん「あっ!Bちゃんと通貨スワップ協定を締結していたんだ」

BちゃんとAちゃんが相互に肩たたき券を発行し交換しました。
これで、Aちゃんは、Bちゃん発行の肩たたき券を500円分持っています。

Aちゃん「おじいちゃん、Bちゃん発行の肩たたき券と交換でお小遣い頂戴!」

おじいちゃんは困りました。

「Bちゃん発行の肩たたき券、貰ったってお金に交換できないし、いらないなぁ」

結局、Aちゃんはお小遣いが貰えませんでした。

めでたしめでたし。

この趣旨は
韓国ウォンもローカルカレンシー、豪ドルもローカルカレンシー。
上記の図を見てもらえばいいが、豪ドルの外為シェアは 7/200%。
日本は21/200%。

豪ドルでは、韓国ウォンの後ろ支えになるとは断言できないってこと。
実際に、韓国が通貨スワップ協定を締結している国すべてがローカルカレンシー国家。

米国、日本、ユーロ、ポンドなどのハードカレンシーとは
一切通貨スワップ協定が締結できていない。

韓国ウォンと通貨スワップ協定を締結する意味を多くの国、
特にハードカレンシー国家は見いだせない。
今まで、日本が善意で日韓通貨スワップ協定を締結していたことを理解していない。

これでも、韓国大丈夫?

韓国通貨危機が起きたら、どんな状況になるか想定してみた

もし、韓国ウォンが暴落したらどうなるか。
日本との通貨スワップ協定がある場合と無い場合を検討してみた。

日韓通貨スワップ協定が締結してある場合

  1. 韓国ウォンが暴落
  2. 韓国国内で、ウォン売りドル買いが起こり、外貨準備が枯渇する。
  3. 韓国企業のドル建て債務がデフォルトするのではと叫ばれ、よりウォン安圧力になる。
  4. 日韓通貨スワップ協定より、ウォンと米ドルを契約レートで交換する。
  5. 韓国が米ドルを得ること外貨準備が増え、信用リスクが低下する。
  6. 韓国企業のドル建て支払いが滞りなく支払われる。
  7. 韓国政府が為替介入することで、ウォン安を食い止める。
  8. よって、韓国経済崩壊しないですむ

日韓通貨スワップ協定が締結していない場合

  1. 韓国ウォンが暴落
  2. 韓国国内で、ウォン売りドル買いが起こり、外貨準備が枯渇する。
  3. 韓国企業のドル建て債務がデフォルトするのではと叫ばれ、よりウォン安圧力になる。
  4. 韓豪通貨スワップ協定を適用し、豪ドルとウォンを契約レートで交換する。
  5. 韓国政府が豪ドルで為替介入する
  6. しかし、韓国国内の米ドルが枯渇していく。
  7. 韓国企業の米ドル建ての支払いが出来なくなる。
  8. 事実上の韓国のデフォルト

ちょっと乱暴な話であるし、途中で日本、米国が手を差し伸べる可能性もある。
IMFがまた、韓国を支えてくれるかもしれない。

 しかし、韓国にとってハードカレンシー国家との通貨スワップ協定は自国通貨の
信用を補完するための重要なファクターだということを認識すべきだ。

  • 「韓国ウォンが暴落するなら、日本円だってどうなるかわからんぞ」
  • 「日本円だって、大した通貨じゃない」
  • 「日本が困ったときに韓国に助けを求めても知らないぞ」

こういう日本崩壊論。日本国債暴落論者に言いたい。

ホントに日本円が大暴落すると思いますか?

あり得ませんよそんなこと。
日本崩壊論者の方は、是非、ご自分の財産をかけて証明してほしいものです。

ちなみに日本は

  1. 米国と引き出し限度無制限、無期限の通貨スワップ協定を締結済み
  2. EUと引き出し限度無制限、無期限の通貨スワップ協定を締結済み
  3. 英国と引き出し限度無制限、無期限の通貨スワップ協定を締結済み
  4. スイスと引き出し限度無制限、無期限の通貨スワップ協定を締結済み
  5. 日本は豪州と引き出し限度額が日本側200億豪ドル、豪側1.6兆円の通貨スワップ協定を締結済み

有効期間は2019年3月17日まで。

日本が通貨危機になれば、米ドル、ユーロ、ポンド、フランと無制限に交換できます。
日韓通貨スワップ協定が、日本による韓国への一方的な支援と言われる理由がこれです。

米ドルが手に入るのに、韓国ウォンを優遇してもらっても使い道ないでしょ。


韓・豪、77億ドル規模の通貨スワップを締結 : 経済 : ハンギョレ
アーカイブされた 2017年2月16日 15:15:03 UTC

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