富士山大噴火。歴史の英雄。伊奈半左衛門忠順に学ぶリスクマネジメント

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富士山大噴火。

「富士山だっていつ噴火するかわからないよ」

これ、多くの人が認識している事実であり、現実。
でも、もし富士山が大噴火したら首都圏は一体どうなるのだろうか?
そんなとき、歴史に学ぶ必要がある。

富士山大噴火復興の立役者・伊奈半左衛門忠順とは

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当時の関東代官である伊奈半左衛門忠信が徳川綱吉より復興指揮を命じられた。

富士山の麓では火山礫と呼ばれる溶岩の破片が降り注ぎ火山礫の層になった。江戸の町は細かい砂粒が到達し数センチ積もった。人々は咳き込み苦しんだという記録もある。火山灰が0.5mm積もっただけで稲作ができなくなるといわれていて、農業にも深刻な影響を与えた。
半左衛門が復興大臣に任命された同日、全国の大名へ災害復興のための資金を徴収する命令が出された。
集まった資金は50万両。
しかし半左衛門に渡されたのはその全額ではなかった。

火山礫の除去などいずれも大規模な工事が必要だったが、
幕府が集めた50万両のうち実際に半左衛門が使えたのは6万両あまりだった。残りのお金は江戸城の北の御所増築などに使われたと記録が残っており、復興資金を他の事業にも流用していた。

徳川幕府は財政難だったことから、災害復興として
各大名に税金としてお金を集め、
それを災害復興以外に流用した。

これ、現代にも通じる話じゃない?

この宝永の大噴火による降灰マップがこちら

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通常、火山灰が0.5mm積もっただけで、稲作が出来なくなると言われている中で、
静岡、神奈川、東京、埼玉、千葉、茨城の農業に深刻的な大打撃を与える結果となった。
幕府からの資金援助も乏しく、飢餓に苦しむ農民たち

その時、伊奈半左衛門忠信がとった行動は?

記録にはないが「忠順は見て見ぬふりができず、独断で駿府紺屋町の
幕府の米倉を開き、1万3000石を村々の飢民へ分配した。
結果的にこの無断行為を咎められ、忠順は罷免。後に切腹を命じられた」と
する伝承が駿州御厨地方に残されている。

事実、伊奈半左衛門忠信の功績は未だに受け継がれている。
どんな時代にも、現場で必死に頑張る人がいるからこそ、日本は持ちこたえてきたのだ。
この、宝永の大噴火から我々が学ぶことは非常に多い。

現代で富士山大噴火が起こったらどうなるの?

もし、現代富士山が噴火したらどうなるのだろうか。
富士山が最後に噴火して、300年以上たっている。
以前、噴火したのが宝永の大噴火なのだから。
ということは、いつまた富士山が噴火してもおかしくない。

特に、富士山大噴火の前には必ず大地震が起きている。
地震が起きて地盤が歪むことで、富士山噴火につながるのは想定できる。

内閣府が想定している富士山噴火した場合の、降灰マップがこちら

fujisann_funka宝永の大噴火より、規模が少なく見積もられている。
上記の画像と比べてほしい。
富士山噴火の影響を過小評価しているのではないだろうか?

内閣府の想定被害状況は

  1. 最大で約2兆5千億円にものぼる甚大な被害が想定される。
  2. 近傍における被害は、粒径の大きな降下物が厚く積もることから、建物被害、
    道路、鉄道などの交通施設の埋没、農地の埋没が想定され、降下物の除去も
    困難となる。また、噴石により人的被害も想定される他、避難途中の車両の
    損壊なども想定されるため、迅速な避難などの対応を考える必要がある。
  3. 降灰の除去が困難な農林業被害は降雨状況に関係なく大きい。これは降灰が
    あった場合には、作物が枯死したり、商品価値がなくなり、また、一旦降灰
    があると土壌にも影響を与えるため、その年は収穫がなくなると想定される
    ためである。
  4. 観光業については、降灰を除去することにより観光客数がすぐ回復するとは
    想定されず、観光地の回復が農林業以外の他産業に比べて長期間を要すると
    想定されるため、降雨状況に関係なく、比較的大きな被害となっている。
  5. 道路、鉄道、電力等のインフラや建物の被害については、降雨がある場合と、
    そうでない場合で被害状況が大きく異なる。交通と電力は、直接的な被害だ
    けでなく、多くの産業への流通障害や製造ラインの停止などの波及的な被害
    を及ぼす。
  6. 降雨時には積もった火山灰の重さが増すため、木造建物に大きな被害が想定
    される。

この文章を読む限り、経済、農業、インフラの被害額の見積もりでしょう。
実際に、家庭環境、住環境などをプラスすれば、それ以上の被害に及ぶ。
だって、宝永の大噴火と現代社会では圧倒的に違うものがあるからだ。

そして、我々の生活は完全に依存している。

それは、電子機器

富士山噴火で電子機器が故障したら・・・。都市機能麻痺

電子機器がホコリに弱いのは有名な話。
富士山が噴火したら、火山灰が首都圏を覆いつくす。
そうなったら、電子機器の細部に火山灰が侵入して、ショートする恐れが生じる。
今の電子機器は、ある程度ホコリ対策をしているだろうが、
宝永の大噴火のような、空一面火山灰、それが何日も続く状況を想定して作られていない。

鉄道などインフラが麻痺

鉄道、道路、水道、ガス、電気など都市機能を支えるインフラ設備。
インフラ設備もすべてコンピューター制御されている。
ある程度の粉塵対策は施されているが、そのフィルター許容量を超えるほどの
粉塵が襲ってきた場合、フィルターの目詰まりを起こしかねない。

あとは想像できる。
フィルターの目詰まりは、コンピューターの熱暴走を引き起こしかねない。
最悪、故障に至る深刻な問題。
こういった、インフラ設備を支えるコンピューターをクラウド化するのは非常に困難。

家電製品の故障

各家庭にある家電製品のほとんどがコンピューターを搭載している。
このコンピューターに粉塵が入ってしまえば、故障の原因となる。
インフラが正常に機能していても、家庭で家電製品が故障すれば、深刻な問題となる。
この対策は、一切取られていないのが現状。

企業への影響

企業への影響は対応によって格差が生じるだろう。
クラウド化を導入している企業であれば、一時避難として本社機能を移転できる。
社員の安否確認も容易にできる。

しかし、クラウド化出来ていない企業は深刻なダメージを受ける。
生産拠点、本社機能のすべてに問題が起きる。
企業として存続してくことが困難になるほどの大打撃になりうる。

ある程度のクラウド化は必須だろう

企業にとっても、ある程度のクラウド化は必須になるだろう。
日本は残念なことに、災害大国だ。
台風、地震、津波そして噴火。
こういった災害大国で、企業の生産拠点、本社機能が1か所であれば、深刻な影響がでる。
複数の拠点があったとしても、データー共有が出来ていなければ、何もできない。
こういった深刻な企業ダメージを受ける前に、クラウド化して、企業にとっての
コアデータを外部地域に保存しておくことは有効な手段だ。

確かに、クラウド化は問題もある。
ハッキング攻撃などによるデータ流出の恐れもある。
しかし、未曾有の災害に直面した時、どうやってデータを守るかも考えておかなければならない。

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