うそ!うちの会社倒産?毎月、1番倒産が多い日は何日?2位は10日。やっぱりゴトウビか

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あなたの勤めている会社倒産するかもしれませんよ。

  • 「そんなことないだろう」
  • 「確かに業績は悪いけど、まぁ問題ないだろう」
  • 「ありうる、その前に逃げ出さないと」

あなたはどうですか?
多くの人は、会社が倒産するなんて夢にも思っていないでしょう。
また、多くの人が知らないうちに倒産の手続きを進めるのが普通。
極少数の経営層が必死にもがき、最後に白旗を挙げる。
その結果が、倒産なんです。

倒産は社員が知らないうちに突然やってくる

倒産危機で絶望

あなたは朝、普段通り会社に出勤します。
そうすると、会社の入り口に人だかりができています。

  • あなた「ほぇ、何があったんだろう」

そう思い、人ごみの中で知り合いを探す。

  • あなた「なにこの人だかり?何かあったの?」
  • 同僚 「何かじゃないよ!会社が倒産したんだよ」
  • あなた「えっ!?なんで!どうして」
  • 同僚 「俺が知るかよ!社長も行方不明なんだよ」
  • あなた「どどど、どうしよう!給料は?」
  • 同僚 「だから俺が知るか!ったく、どうしたらいいんだよ」

こんなやり取りが日本中で日常的に起こっているんです。
あなたがお勤めの会社は、倒産していないだけ素晴らしい会社です。
でも、いつ倒産するかわかりませんよ。

あなた、会社の業績を正確に把握していますか?

  • 「全く分かりません」
  • 「まぁ、そこそこは利益出てるんじゃないかなぁ」
  • 「黒字?赤字?でも大企業だから大丈夫だろう」
  • 「経営者が無能だから、危ないかもしれない」
  • 「3年後には倒産しているね、絶対」

ほとんどの社員が会社の状況を把握していないでしょう。
だって、トップシークレットですから。

東京商工リサーチに”倒産の多い日”に関しての調査結果が出ていました。

倒産日別件数

このグラフは
毎月、どの日が一番倒産件数が多いかを表しています。

多くの人が、月末を予想していたんじゃないですか?

でも、実際に一番倒産件数が多いのは5日。

毎月、5日が一番倒産件数が多いんです。

  • 「なんで5日なんだろう?」
  • 「月末の方が資金不足になりやすいんじゃないの?」

ってお思いの方が多いのではないでしょうか?
拙者もこのグラフを見る前は、25日か月末を予想してました。

でもね、よくよく考えてみるとこのグラフから色々な人間ドラマが見えてくるんです。
拙者、経理なのでこの月末から5日までの人間ドラマが頭によぎって
居ても立っても居られないんで記事にしました。

フィクション:倒産までの経営ドラマ(慢性的な経営不振版)

あくまでフィクションだ。

鳥越工作所は下町にある金属加工メーカーである。
金属加工を得意とし、様々な企業の加工を請け負って仕事をしてきた。
現在の従業員は40名。最盛期は70名程の従業員を抱えていたが、近年の
不況により業績は下降中。
また、海外加工メーカーとの価格競争により利益も減少。
目下、会社の再建を掲げ努力しているものの状況は依然厳しい。

1年前・経営会議

  • 経理部長「社長、お話があります」
  • 鳥越社長「どうした?」
  • 経理部長「資金繰りの相談をして、今後の銀行対策を相談したいのですが
                  このままで行くと、資金がショートしてしまいます
  • 鳥越社長「メインバンクから融資をお願いできないか?」
  • 経理部長「厳しいです。私も新規融資をお願いして銀行回りをしているんですが・・・」
  • 鳥越社長「何とか資金調達しないと、会社がもたないぞ!」
  • 経理部長「社長、新規の受注状況はどうですか?」
  • 鳥越社長「芳しくない。どこも利益がでない商売しかうちに回してこない。
    とにかく、資金繰りだ。資金繰り。
  • 経理部長「わかりました。何とか頭を下げてお願いしてみます」
  • 鳥越社長「俺もできる限り努力するから」

9か月前・銀行折衝

  • 経理部長「弊社の現在の状況をご説明させていただきます」
  • 銀行員 「わかりました。う~ん、上司に相談して何とか頑張ってみます」
  • 経理部長「以前もそうおっしゃっていましたよね。」
    「でも、融資は実行して頂けませんでした」
    「 弊社として、最大限の努力をしております」
    「何とかお力を貸して頂けませんか」
  • 鳥越社長「是非、弊社の金属加工の技術を評価して頂けませんか」
    「弊社はこの分野では大手企業からも高く評価して頂いております」
    「ぜひ、御行の支店長にも工場見学して頂き、融資をお願いします」
  • 銀行員 「わかりました。上司に相談してみますよ」
  • 経理部長「何卒よろしくお願いします」

6か月前・銀行折衝

  • 経理部長「何とか融資の方お願いいたします」
  • 銀行員 「私どもとしては御社に融資をしたいと思い、
    融資稟議を書いたのですが・・・」
  • 経理部長「何か不都合でも」
  • 銀行員 「銀行本部の方が難癖をつけてまして・・・
    「融資はキビシイ状況です」
  • 鳥越社長「そんな!融資をして頂けなければうちの資金繰りは・・・」
  • 経理部長「御行とは長い付き合いでしょ。何とかしてくださいよ」
  • 銀行員 「私どもは実行したいんです。ベストを尽くしていますが・・・」
  • 経理部長「銀行本部決済が下りないってことですか?」
  • 銀行員 「はい」
  • 鳥越社長「ちょっと待ってくださいよ。
         銀行内部のことなんてうちに関係ないんだから!」
  • 銀行員 「大変恐縮ですが、担保の追加があればあるいは・・・」
  • 鳥越社長「担保!?何言ってんだ!もう担保出してんだろう!」
  • 経理部長「工場も社長の個人補償もしておりますよね」
    「これ以上の追加担保は難しいです」
  • 銀行員 「そうですか・・・」
  • 経理部長「依頼した融資2,000万円満額でなくても構いませんよ」
    「1,000万円でもいいのでお願いできませんか?」
  • 銀行員 「もう一度、上司に相談してみます」

3か月前(3/5)・経営会議

  • 経理部長「社長、このままでいくと6/5の手形決済ができません。
    不渡りを起こすことになります」
  • 鳥越社長「営業には、どんな仕事でも取ってこいって言っている」
    「銀行融資の方は進展はないのか?」
  • 経理部長「何度も何度もお願いしているんですが、キビシイの一点張りで・・・」
    「新規銀行も融資に消極的で・・・」
  • 鳥越社長「何とかしろよ!会社がつぶれるだろうが!
  • 経理部長「今、色々な方法を思案しております」
    「兎に角、仕事を取ってくる。金繰りに全力を挙げてます」
  • 鳥越社長「俺も、色々なところに声をかけているから!」
    「何とかこの苦難を乗り切ろう!」
  • 経理部長「勿論です」

1か月前(5/5)・経営会議

  • 鳥越社長「銀行の方はどうだ。何か言ってきていないのか?」
  • 経理部長「全く。銀行回りして資金繰りに奔走していますが、
    どの銀行も融資は難しいのばかりです。」
    「受注案件はどうでしょうか?」
  • 鳥越社長「必死になって仕事を取ってきているが、利益が出ない」
    「業界全体が不況ではどうしようもない」
    「知り合いの取引先に支援をお願いしようと思っている」
  • 経理部長「勝算のほどは」
  • 鳥越社長「キビシイ。どこもうちと似たり寄ったりだよ」
  • 経理部長「先月、融資依頼した信金からも断りの連絡が来ました
    「また、別の銀行へお願いしてみます」
  • 鳥越社長「兎に角、精一杯頑張ってくれ!俺も頑張るから」

2週間前(5/15)・経営会議

  • 鳥越社長「銀行融資の状況はどうだ?」
  • 経理部長「また断られました。非常に難しい状況です」
    「社長の方は、どうでしょうか?」
  • 鳥越社長「こちらも非常にキビシイ」
    「ただ、まだ諦めていない」
  • 経理部長「ただ、最悪の事態を想定しておいたほうがいいのではないでしょうか?」
  • 鳥越社長「最悪の事態?」
  • 経理部長「はい、会社の工場、社長の自宅も銀行の担保に入っております。
         この状況を考えて、社長自身のことも考えておかなければなりません
  • 鳥越社長「そうか。その話がでると深刻さが際立つな」
  • 経理部長「はい、一度弁護士に最悪の事態を考えて相談しておいたほうがいいでしょう
    「あくまで、想定してということですが・・・」
  • 鳥越社長「まだ早くないか?最後まで頑張ってみよう」
    「捨てる神あれば拾う神ありって言うじゃないか!」
    「資金前払いの取引先と契約できそうだ。これが上手くいけば」
  • 経理部長「そうですか。契約上手くいくように全力を尽くして下さい。
    月初までに500万円あれば、何とか持ち越せます」
  • 鳥越社長「500万円か、よしわかった」
    「まぁ、弁護士との相談もしておいたほうがいいな」

5日前(5/31)・経営会議

  • 経理部長「社長!あと5日しかありませんよ!」
    「新規取引先との契約はどうなっているんですか?」
  • 鳥越社長「俺も今、プッシュしているところだ!
    何とかこの契約を決めないと会社がもたない!」
  • 経理部長「銀行に駆けずり回っていますが、非常に難しい状況です」
    社長の新規取引だけが唯一の希望です
  • 鳥越社長「今、プッシュしている。この契約だけは絶対にとる」
  • 経理部長「社長、よろしくお願いします」
    「この契約だけが最後のチャンスですから」
    「ダメな場合は、すぐに弁護士と相談しているプランに以降します」
  • 鳥越社長「わかった。そうしよう」

支払手形決済日前日(6/4)・経営会議

  • 経理部長「社長、新規取引どうなんですか?まだ入金ありませんよ」
  • 鳥越社長「俺もプッシュしているが、どうも難しい状況だ」
  • 経理部長「社長、そんな。その契約がなければ会社は倒産ですよ」
  • 鳥越社長「明日、取引先に直接行って交渉してくる」
    何としても、入金してもらわなければ困るんだ」
  • 経理部長「お願いします」
    「最悪の場合、以前から進めている弁護士先生に依頼して
    倒産の手続きを取ります。よろしいでしょうか?」
  • 鳥越社長「わかっている、そのプランで行こう」
    兎に角、明日だ明日。明日が運命を左右する日だ

支払手形決済日(6/5)・運命の日

  • 銀行員 「経理部長、御社の口座残高がマイナスですよ、
    手形の決済ができません。何とかしてください」
  • 経理部長「(散々融資を断っておいて)今、他行から振り替えますから」
  • 銀行員 「ホントに他行に預金残高あるんですか?
    何時振り替えられますか?お願いしますよ」
  • 経理部長「(なんだよ、クソ銀行員め)もう少ししたら実行しますから」
  • 経理部長「社長、取引先との交渉はどうですか?
    銀行残高マイナスです。何とか今日中に入金してもらってください」
  • 鳥越社長「実は、取引自体白紙になりそうだ
  • 経理部長「なんですって!最悪だ。どうしようもない」
  • 鳥越社長「しょうがないな。会社は倒産だな」
  • 経理部長「そうですね、今後どうしますか?
         倒産の手続きが必要ですし・・・。
    以前相談した弁護士に依頼しましょう」
  • 鳥越社長「わかった。今すぐにそうしよう」

昼過ぎ、弁護士事務所で鳥越社長が破産手続きを開始を依頼する。
15時を回り銀行員が、会社へ駆け込んでくる。

  • 銀行員 「もう15時ですよ!支払手形決済どうするんですか!
         不渡りですよ、不渡り!何とかしてくださいよ
  • 経理部長「弊社は破産手続きを開始しましたので、今後のことは
    裁判所の指示に従ったください」
  • 銀行員 「そんな、急に!!なんでですか?」

こうして、鳥越工作所は破産手続きを開始となりました。
翌日、会社の入り口には弁護士の文章が貼られ、破産手続きに入ったことがわかります。
従業員が知るのもこのとき。


そう、従業員が知るまで様々なやり取り、水面下での交渉があるんです。
経営陣にとっては、寝れない苦痛の日が続きその結果、倒産に行きつくんです。

このケースでは経営者が破産手続きを開始したことにしましたが、
現実は
経営者が行方不明になっちゃうケースや
不渡り手形を出してから動き出すケースもあります。

苦しい時こそ、人間の本性がでちゃうってこと。

書いているだけで、頭が痛くなっちゃう。
拙者、今まで倒産を体験したことはありませんので、破産手続きはよくわかりません。

一度も体験したくないですけどね。

会社にとって支払手形決済は命がけ

支払手形は麻薬だという人がいます。
そう、手形は麻薬です。

会社経営で支払手形を振り出すと、資金繰りは一時楽になりますから。

だって、支払手形は後でお金を払いますって約束だから。

今、お金がなくても商品を仕入れられるんですから。

でもね、後々この手形決済に追われるんですよ。
多くの企業がまだ、手形を使っています。

手形があるから、連鎖倒産も起こるんです。

例えば、
A社が500万円の手形を発行して、B社から商品を仕入れたとします。

B社もC社に商品パーツを依頼して、200万円の手形を振り出しました。

もし、A社が不渡りを出した場合、どうなりますか?
B社は500万円が回収不能になります。
企業規模にもよりますが、大損害です。
もし、中小零細企業であれば、B社も倒産でしょう。
そうすると、B社にパーツを売っていたC社はどうなりますか?
C社も200万円が回収不能になり、C社も倒産するかもしれません。

そう、手形取引が連鎖するから、1社の倒産で連鎖倒産するんです。

もし、A社が手形ではなく振り込みだったらどうですか?
A社が振り込みした時点で、B社には500万円入金されています。
B社は商品パーツ代として200万円振り込めます。

この場合、A社が倒産してもB社、C社はもうすでに商品代金をもらっているので
問題ありません。
勿論、今後取引先がなくなることで、業績に影響はでるでしょうが、
すぐに連鎖倒産するわけではありません。

取引は基本現金商売でやるものです。
これが鉄則。

でもね、現金商売ばかりだと商売が広がりにくいんですよね。
現金商売だと、現金がある分しか仕入れられません。

この辺が、経営のジレンマでしょう。

フィクション:倒産までの経営ドラマ(連鎖倒産版)

乙武商事は、中小零細の下請け企業。
主に自動車部品の部材の加工を取り扱っている。
厳しい経営環境の中、何とか資金をやりくりして経営していた。

1か月前(5/5)・経営会議

経理部長「松田工業から回収した手形の決済が5/31ですが、大丈夫ですよね?」

乙武社長「問題ないよ。松田工業は長年のお得意さんだし、心配ない」

経理部長「銀行融資も交渉しているんですが・・・」

乙武社長「最近は銀行も厳しいなぁ」

経理部長「松田工業の手形回収を資金繰りに織り込んでいるのがちょっと・・・」

乙武社長「今までも松田工業からは、必ず入金されてたんだろ。大丈夫だろう

経理部長「まぁ、松田工業は問題ないか」

5日前(5/31)・経営会議

  • 乙武社長「えっ!!!どうなっているんだ。松田工業が倒産だと!
  • 営業部長「そうなんです。今現場ですが、不渡りを出したそうです」
  • 乙武社長「何とかしろ!兎に角、売掛金を回収して来い!」
  • 経理部長「銀行へ行って、融資の申し込みをしましょう」
  • 乙武社長「しかし、松田工業が倒産なんて!信じられない」

乙武社党、経理部長は銀行へ急場の資金を調達するために行きます。

  • 銀行員 「松田工業が不渡りだしましたね。御社もお困りでしょう
  • 乙武社長「ええ。弊社も売掛金回収ができず、大変困惑しております」
  • 経理部長「以前からお願いしています融資を何とか実行して頂けませんか?」
  • 銀行員 「当行としても実行したいのですが、本部決済がまだおりないもんで・・・」
  • 経理部長「6/5に弊社の支払手形決済です。このままでいくと資金が足りません」
  • 乙武社長「1,000万円の融資を頂ければ乗り切れます。お願いいたします」
  • 銀行員 「御社の状況はよくわかりました。上司に相談して頑張ってみます」

会社へ戻ってきて

  • 乙武社長「銀行は融資してくれるだろうか」
  • 経理部長「あまり期待できないでしょう。今までも融資を渋ってましたから」
  • 乙武社長「どうしたらいいんだよ。ったく松田工業のせいだ」
  • 経理部長「兎に角、資金食いに奔走するしかありませんよ」
  • 経理部長「取引先に6/5の手形決済のジャンプをお願いするしかありません
  • 乙武社長「後、支援してくれる会社を探すしかないか」

支払手形決済日(6/5)・経営会議

  • 銀行員 「御社の銀行残高がマイナス残高になっております」
  • 経理部長「ええ、御行が一番よく理解しているでしょ」
  • 銀行員 「ええっ!今すぐそっちへ向かいます」
  • 乙武社長「頑張ったが、5日じゃどうしようもないなぁ」
  • 経理部長「ええ、松田工業の倒産があまりにも急でしたから・・・
  • 乙武社長「うちも連鎖倒産かぁ」

連鎖倒産だと、得意先の不渡りがわかってから自社の支払手形決済日まで日数がないのでより大変になります。
銀行も急に資金を融資してほしいといわれても準備が追いつきません。
得意先からの手形入金を見越して資金繰りを作っているとこういう突発的な事故で
自社も被害をうけてしまいます。

手形ってホントに危険なんです。

結論

どの会社も経営陣しか倒産するかどうか知らない。
トップシークレット案件である。
だから、従業員が知るすべはない。
従業員にできる防衛策は一つしかない。

自分の身は自分で守るってこと。

  • あなたが仕事のスキルを身に着けること
  • あなたが自分自身の市場価値をリサーチしておくこと
  • 常に自分の将来ビジョンをもって、行動すること

これしか対策はない。
そう、どんな企業であれ倒産する可能性はあるんだから。

ひとつ、キーポイントを挙げるとしたら。

経理幹部の退職

経理は会社の財務状況をすべて把握してます。
特に経理幹部はすべての情報を知っていると判断していいでしょう。
この経理幹部が退職した場合、退職理由をさりげなく調べることが重要です。

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