憂鬱でなければ、仕事じゃない 藤田晋・見城徹。意識高い系バイブルがイタい

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憂鬱でなければ、仕事じゃない 藤田晋・見城徹を読んでみた。
この本は以前から、書店で平積みにされているのを何度も見かけたし、ブックオフに大量にあったので、大ヒット本なのだなぁと思っていた。
しかし、どうも手が動かなかった。
そんな折、近所の図書館でたまたま見かけたので借りてみました。
内容?う~ん・・・どうかなぁ。

見城徹を崇拝する藤田晋の縮図が染み出ている

この本を読んで一番率直な感想は

「藤田晋氏は見城徹氏の熱烈な信者なんだなぁ」

これに尽きる。
見城徹氏の強引な手法、極端な手法、努力の仕方、作法。
こういったすべてについて、崇拝しているという印象しかなかった。
藤田晋氏は若くしてサイバーエージェントを起業し、苦しみながら今の地位を築いてきたのだろう。
これまでの経験から、多くの失敗、成功を体験してきたのが、本の中にも溢れている。
しかし、同時に藤田晋氏の不安、心のよりどころのなさを感じる。
藤田晋氏が求めていたのは、自分の人生の先輩であり、尊敬できる師なのではないか。
見城徹氏は、この理想の師にジャストフィットしたのだろう。
藤田晋氏の本文は、ほぼ見城徹氏の意見を肯定している。

拙者が読んでいて

「えっ!いやここまでしなくても・・・」

といった意見を持つようなことにまでもだ。
一般人である拙者の範疇を超えた偉人であるのだろう。
だからこそ、他人ができないようなことを成し遂げたのかもしれない。

見城徹氏のトンデモ論を崇拝する藤田晋氏

かけた電話を先に切るな

パーティには出るな

切らして渡せなかった名刺は速達で送れ

無謀をあざやかに演出せよ

ふもとの太った豚になるな、頂上で凍え死ぬ豹になれ

男子たるもの最後の血の一滴が流れるまで戦い抜け

良薬になるな。劇薬になれ

天使のようにしたたかに、悪魔のように繊細に

興味があるのであれば、読んでみることをお勧めする。
言っていることは、

小さくまとまるな、普通で満足するな、極端に生きろ。

まぁ、単純に言えばこれです。
このテーマを色々な文章で表現している。
確かに言っていることは参考になることも多い。
しかし、一般のビジネスマンが影響されると悪影響を及ぼす危険がある。

いわゆる、意識高い系だ。

意識高い系が悪いわけではない。
意識が高いということは、目標も高く、努力しているということだから。
でも、この意識高い系と”系”がつくとちょっと意味が変わってくる。

すなわち、

意識が高いが、自分の能力立場と実際の姿がマッチしていない。

そう、あくまで意識高い系で終わっているのだ。
形から入っているとも言える。
これでは、全く意味がない。
というより、むしろ周囲に迷惑をかける。

恋するフォーチュンクッキーを社員が踊っちゃうような会社は理解できない

この動画を見たときはっきりと理解した。
こういった企画が面白いと思う神経を疑う。

拙者はサイバーエージェントが嫌いだ。

サイバーエージェントは上記の動画のような社風なのだろう。
こういった、大学のサークルチックな社風が好きな人はもってこいの会社。
リア充だらけ、面白い奴だらけの会社。

拙者にとっては拷問のような会社だ。

正確に言えば、趣向が全く合わない。
拙者にとって会社は、どちらかというと保守的で真剣勝負な場所であってほしい。
会社に行くことで、シャキッと背筋が伸びるような緊張感がいい。
この適度な緊張感がむしろ心地よくもあり、自分自身を高めてくれるバロメーターだと思う。

思えば、拙者サイバーエージェントが提供しているサービスを全く利用していない。

アメーバブログ、AbemaTVも利用していない。

ここではっきり言っおくが

AbemaTVを見て笑っている人が正解だ。

アメーバブログで楽しくワイワイやっている人が正解だ。

もし、まだ引き返せる、
サイバーエージェントのサービスに浸れる人は引き返したほうがいい。
それこそが日本式エンターテインメントなのだから。

ただ、サイバーエージェントに入社するならググっておいたほうがいいよ

サイバーエージェントはブラック企業?って書き込みがよくネット上であります。
もし、サイバーエージェントに入社を希望しているのであれば
ググっておいた方がいいでしょう。

サイバーエージェント 離職率

サイバーエージェントはITベンチャーなので残業時間は多いと聞きます。
仕事が生きがい、仕事命、会社LOVEの人にとっては居心地がいいかも。
飲み会、社内恋愛も多いそうです。
そりゃあ、残業時間が多くて職場での拘束時間が多ければ、他に出会いないですよね。
多くの人が、20代なら耐えられるが、30代、40代では体力的にキビシイって意見が多い。

この意味わかりますよね?

要するに、勤続年数は短めになります。
まぁ、藤田晋氏の本を読めば、この社長がどれくらい仕事人間だったか理解できますよ。
もし、部下に子会社を任せたら、自分と同じくらいの仕事しろと命じるでしょう。
毎日2時まで仕事。休日なし。
これくらい仕事に熱中できる人に向いている思います。

書籍の中でも、自分が如何に仕事に熱中して頑張ってきたかを熱く語っておられますから。

今世界中が勤務時間縮小を掲げている中、その本流とは逆行した日本的経営を邁進していることでしょう。

サイバーエージェントだけではありません。
日本のITベンチャー企業は、概ねブラック企業と言って差し支えないでしょう。

過去、楽天の三木谷氏も

「ITベンチャー企業は労働基準法を守っていたら仕事にならない」

と発言しています。
日本のITビジネスのトップランナーの発言ですよ。
これが、日本のITビジネスの現状です。

結論

多くの日本企業が昭和の長時間労働を止めていく中、今だに長時間労働が当たり前の業種として君臨しているのがITベンチャー企業。
ITベンチャー企業、不動産営業、証券営業、飲食業。
上記はブラック企業の巣窟。
今、就職人気ランキングなどでも上記の企業はランクインされない。
ランクインされている企業に入社した人も、数年後には後悔することになる。
もしくは、会社を退職した後かもしれない。
自分の体が元気なうちに逃げ出せた人はまだマシだ。
ノイローゼ、うつ病になって会社に行けなくなって退職になった人は
人生を棒に振ることになる。

ITソルジャーという言葉があります。

ソルジャーとは兵士。
現場の最前線に投入される兵士のこと。
一番危険、きつい、困難な仕事に従事させられる人。
戦場を思い浮かべてもらえればよく理解できるでしょう。
一番死人が多いのがソルジャーなんですよ。

そう、企業では代わりの利く歩兵として採用する人のことを指します。
数年頑張ってくれればいい。
この数年間に過剰な労働をさせ、消耗したらクビを切る。
これが日本の現状ではどうしようもありません。

日本発のITビジネスが起きないのは、IT業界がブラック体質であるということ。

ホントに優秀な人は、IT業界に入社しない。

または

ホントに優秀な人は、米国のIT業界に入社する

そう、googleやMicroSoftなどです。

これでは、日本はいくらたってもITで世界に挑戦できる企業が出てくるはずありません。
ITベンチャー企業は日本のITを後退させている原因かもしれない。

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