マタニティーマーク論。婚活、妊娠、出産、お一人様に揺れる現代社会

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マタニティーマーク騒動から見える現代社会の生きづらさ。
なぜ、マタニティーマークをつけることを躊躇わせるのか。
その根底にあるものは何なのか。
それこそ、日本が抱えている病巣なのでは?

マタニティーマーク

マタニティーマーク

マタニティーマークとは、本来妊娠初期のお母さんと赤ちゃんを周囲で見守るためのもの。
妊娠初期のお母さんは周囲の人に見分けがつきにくいため、マタニティーマークを
つけることで周囲に配慮を呼びかけるために厚生労働省が作成したもの。
日本は少子高齢化社会が進行しているため、出生率を高め、お母さんが赤ちゃんを産みやすい社会づくりの一環として、政府が取り組んでいる政策の一環。

でも、このマタニティーマークが結構問題になっている。

妊娠していてもマタニティーマークを付けない人が多いらしい。

マタニティーマーク肯定派・批判派の意見

批判派の意見としては

  • 「幸せアピールしているみたい」
  • 「妊娠しているからって優先されるべきって感じが嫌」
  • 「自慢しているみたい」
  • 「マタニティーマークを悪用する人がいるからむかつく」

上記のような意見が多かった。
総論として、「あんたの子供なんか知るか」って感じ。
まぁ他人の子供のことを考えてあげる余裕がない社会なんだと実感する。
確かに自分のことだけで精一杯って感じはするけど、妊婦に対して配慮する心のゆとりも重要ではないでしょうか。
また、マタニティーマークを悪用する人に対しては言語道断。
マタニティーマークを付けていれば座席に座りやすいなんて、安易な考えはいけないこと。
これは善意への裏切りであり、倫理的に非常に不愉快なことだよね。

肯定派の意見としては

  • 「急な体調変化に対応するために必要なのでは」
  • 「妊婦を守るために必要」

って意見が多い。
総論として、「妊婦を妊婦と気づかせてくれた方が対応しやすい」ってこと。
この肯定派の意見そのものがマタニティーマークの本来の目的。
みんなが、マタニティーマーク肯定派と同じような心づもりでいてくれればいいんですが。

実際は?

なぜ、妊婦にここまで厳しい社会になっちゃったんだろう

昔は社会で子育てしていく風土が日本全体を包んでいたんじゃないかなぁ。
近所のおばちゃんとか、友達のお母さん、おばあちゃんとかに怒られたりした経験あったし。
いつの間にか日本社会が変化してしまった。

①結婚、妊娠自体が勝ち組の象徴へ

昔は誰でも結婚、妊娠が当たり前。
というより、社会が結婚を急かす風習が根強かった。
両親だけでなく、近所、会社など適齢期なのに未婚でいる女性を許さない風土だった。
適齢期の女性には見合いを持ってくる世話好きおばさんがどこにでもいたし。
会社でも、適齢期を過ぎるとお局様と揶揄され、退職を余儀なくされていた。

こういう社会が良いか、悪いかは判断が難しい。
しかし、少なくとも結婚するハードルが今より低かったのは間違いない。

適齢期の未婚女性は結婚させようとする社会的圧力が強かった。
また、この社会的圧力が彼氏に結婚を迫るきっかけにもなっていた。

「両親がお見合いしろって言われているの。どうしたらいい?」

彼女からこの質問をされたら彼氏は決断するしかない。
この質問をされたら、彼氏としてはプロポーズするか、別れるか2択だ。
彼女としてもこの質問で彼氏の自分に対する本気度を確かめることができた。

彼氏の結婚を決断する後押しになった。

しかし、今はどうだろうか?

近所の世話好きおばさんは姿を消し、結婚するためには恋愛結婚しか方法がなくなった。
また、恋愛から結婚へもハードルが上がった。
昔は同棲なんてとんでもないって時代だったが、今はまず同棲してから結婚って考える
人も増えてきた。
両親も同棲に対して理解を持つようになり、より結婚を決断する理由が減った。

今は結婚すること自体が勝ち組というくらい結婚が困難な時代に突入した。

②大学全入時代による晩婚化

昔は高卒で働く女性が圧倒的に多かった。
女性は勉強するより、早くいい旦那を見つけて結婚することが幸せだという
昭和的な思想のためか、企業でも男性社員のお嫁さん候補として若い女性社員を
積極的に採用する傾向があった。
また、同じ職場での社内結婚の場合、妻が夫の仕事への理解があるため夫婦円満になりやすいと言われ、社内結婚を奨励している会社も多かった。
この社内結婚を進めている企業は現在でも多いかもしれない。

ただ、昨今は大学全入時代に突入した。
女性でも大学卒業して入社した場合、22歳。
即戦力になるには3年程の経験が必要であり、3年経つと25歳。
入社3年目で仕事が面白くなってくるころ、適齢期を迎え、責任がある仕事を任せられる頃にはアラサーを迎えてしまう。
ここまでに、彼氏を見つけていて上手く結婚に持ち込まなければ
30歳未婚の出来上がり。

女性にとって、自分のキャリアと結婚の狭間が非常に難しい時代になった。
仕事に集中すると結婚が遠のき、結婚を目指すとキャリアから外れる。

女性にとって、結婚のハードルが高まっているのは事実だ。

③婚活、不妊、仕事が女性を追い込む

イザ、結婚しようと思っても相手がいない。
その状況で周囲を見渡してみると、ポロポロ結婚しだす。
自分もそのうち誰かと結婚するだろうって考えているうちに
周囲はどんどん結婚していく。

焦りだして婚活パーティーに参加するも上手くいかない。
売り手市場と買い手市場とのミスマッチはさらに拡大している。
結婚したくても結婚できない女性が増えてしまっている。
昔のような、世話好きおばさんはもう絶滅してしまったのだから、自分で探すしかない。

このストレスが女性を追い込んでいく。

また、不妊問題。
不妊の原因は諸説あるが、晩婚化も大きな要因の一つ。
年齢が妊娠リスクを高めているのは科学的にも証明されていること。
昔は、若くして結婚し、出産していたことは人間的に正しい判断だったといえる。
この不妊治療も女性に多大なストレスを与える。

そして仕事。
今、女性が働くのが当たり前の時代に突入した。
昔は結婚したら専業主婦って考えも通っていたが、今ではそんな安易な道はない。
夫の稼ぎだけで生活していくのは非常に困難な時代に変化してしまった。
結婚しても仕事があり、仕事を辞めないと子供を産めない女性もまだ多い。
また、子供を産みたくても育てていくだけの収入がないケースもある。

女性のストレスが妊婦に襲いかかる

  • 「妊婦なんてむかつく」
  • 「私だって妊娠したいのに!」
  • 「何で結婚しているの?私だって!」
  • 「妊婦?いい気なものねぇ!」
  • 「妊婦だからって特権階級だと思わないで!」

こういう女性のストレスが妊婦に向かう。
人間の負の感情。嫉妬

自分の人生が上手くいかないことのストレスを誰に向けていいかわからない。
自分より幸せそうな人が許せない。
この負の感情がマタニティーマーク問題の病巣なのでは。
この病巣を取り除く方法は、あるのだろうか?

昭和時代のようなお見合い結婚時代に戻すべきなのか?

心のゆとりを持てる社会をどう作っていくのか?

国民全結婚時代を迎えることが問題の解決になるのか?

これ非常に難しい問題。

結論

マタニティーマークに批判的な人は嫉妬心だろう。
それも、ごく少数の人が妊婦に対して批判的なだけで、多くの人は今だ妊婦に対して寛容な
日本社会を維持できていると感じている。
結婚、妊娠、出産というのは非常に難しい問題である。
特に世界的に先進国では結婚率が減少している。
結婚することがメリットよりデメリットだと考える人が増えたのも一因ではないか。
今、コンビニに行けば何でも美味しいものが並んでいる。
電子レンジを使えば、誰でも料理が出来る。
洗濯だって自動。

そう、今まで主婦がメインに行っていた仕事がドンドン自動化されている。

ただ、自動化できないのが子供。
子供だけは自動化することができない。
子供を産みやすい社会、子供を育てやすい社会。
これをどう作っていくかが問われている問題なのでは?

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