美容院が間違った努力をしているのってショーンKのようなコンサルタントのせいでは?

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美容院に行くの好きですか?
床屋、千円カット?
まぁ、なんでもいいんですが。
全部ひっくるめて髪を切りに行くの好きですか?って話。

美容師業界ってどうなの?

最近、美容院がどこでもある。

「あれ?テナント変わるのかなぁ」

って思っていると、新しい美容院にチェンジ。
でも、半年後、酷い時は数か月後にはまたテナント募集中に。

「最近の美容師業界ってどうなんだろう?」

ってことで調べてみました。
国の統計データを使って分析分析。

でわかることは。

美容師業界の現状

まずは、美容院、床屋が今、何件くらいあるか。

床屋美容院数

この数字見てよ!
特に美容院の増加推移。
現在約230,000件。
コンビニエンスストアが約46,000店舗なので
およそ4倍。

コンビニエンスストアだって、そこらじゅうにあるよね。
1件コンビニがあると、その周囲に4件美容院があるって計算になる。
凄いでしょ。美容院の件数。

一体、頭何個あるの?

髪の毛って毎日何センチ伸びるの?

当然、競争が激化するよねぇ。

美容師の給料明細

競争が激化すると直撃するのが人件費。
人件費が一番ですから。
どこの店舗もコストカット、コストカットって騒がしくなる。
美容師業界も同様ね。

これが美容師の年齢別月額給与額

美容師の月額現金給与額

あくまで統計データによるものなので、各店舗毎に違う。
店長のお気に入りや指名が多い人は、歩合がつく店舗も多いので
どの場合はもっと給料が増えるんじゃないの。

また、ボーナスを足した平均年収はこちら

美容師の平均年収

はい。この美容師の世代別平均年収を見ればお分かりかと思います。
30歳までは、年収300万円に全く届きません。
そして、男性年収のピークは35-39歳でこの時でも450万円に届きません。
女性に至っては、年収350万円を超えることすら困難。

この賃金構造基本統計調査から、推測すると。

男性は遅くとも40歳までには独立する。
データにもあるように35-39歳で男性の給料が急激に上昇しているのがわかります。
男性はこのころ店長などを任されているのでしょう。
そして、40歳以降になると給料が減少するのは、店長にはなれないが
独立もしない人だけが残るので相対的に給料が減少するってことか。

40歳以上の男で店長ではない人は問題あり?

女性の場合、店長ってことはないのか?
賃金構造基本統計調査では男性のように給料が上昇しない。
350万円を超えるのは65-69歳。
女性は店長にもならず、勤続年数が増えていき給料が微増ってケースが多いってことか。

この賃金構造基本統計調査からも、一般の会社員のようにはいかないってことか。
※賃金構造基本統計調査によると美容師業界ってボーナスが少ない。
指名に対する歩合給が多いのが原因だろうけど。
他の業種ではボーナスが年間100万円を超えることも多い。

競争が激化するとショーンK見たいな変なコンサルタントが蔓延する

競争が激化すると、変なコンサルタントが登場する。

大抵の美容師って専門学校卒業。
あんまり、難しい企業戦略論や経営戦略論、マーケティング戦略とか知らない。

  • 「どうやったら売り上げ伸ばせるんだろう?」
  • 「お客様の満足度を高めるには?」
  • 「リピーターを増やす方法は?」

ってみんな知りたいですよね。
そう、悩みがあるとコンサルタントの出番。
ショーンKみたいな経営コンサルタントの登場。
颯爽と現れて、名刺には一流大学卒の肩書。
今までのコンサルタント実績の数々。

そんな、経営コンサルタントが

  • 「御社は差別化が足りません」
  • 「顧客は満足していないんですよ」
  • 「顧客を楽しませる美容院にならなければ」
  • 「顧客に感動を与えるサービスを提供すべきだ」

ってな具合で勝手なことをしゃべっていくんですよ。
そうすると、美容師も

  • 「あっ!そうか。差別化か」

って美容院の店舗改装したり、ブログを書いたり、横文字を使ったり、他店舗が使っていない機材を入荷したり、マナー講習を受講したり、接客研修を実施したり、もうねぇ
様々な方法を取り入れて差別化を実践するために努力する。

わかります。わかります。その一生懸命さ。

でも、それ本当に顧客のニーズに合致してますか?

コンサルタントが言っていることがすべて顧客が言っていることではありません。
結構、これを間違えて努力しちゃってる店舗がある。

ってか、ほとんどの店舗が間違った努力をして差別化しちゃってる。
差別化戦略は確かに効果的ですが、

顧客がその差別化を本当に価値があると思っている場合のみ。
美容院の自己満足になってしまっていませんか?

美容院の差別化っていうのが非常に難しい

1.ブランド化が難しい。

  • 「髪切るのは、絶対にこのスタイリストじゃないと嫌」
  • 「一生、○○さんに髪を切ってもらいたい」

ってここまでの熱烈なファンを獲得できますか?

かなりハードルが高い。
その理由は、切迫感。

髪を切るのは重要ですが、命にかかわることではないですよね。

例えば、外科手術をする場合を考えてみて。
手術の成功率が A病院35% B病院60% C病院80%

あなたが外科手術を受けるときどの病院に行きますか?

C病院ですよね。死にたくないですから。
これが、一番の差別化戦略。

絶対にこの○○さんじゃなきゃいけない能力的理由。
このブランド化が成功すれば、店舗は大繁盛しますよ。
ただ、今度はそのブランド化を維持していくのが大変ですが。

2.代替が簡単

「今日、今から髪切れませんか?」

ってお客様から問い合わせがあったらどうですか?
予約が入っていた場合は、お断りしなければいけませんよね。

その場合、別の美容院へ行ってしまう
そう、美容院がいっぱいあるので、ほかの美容院を選択しやすいんです。
病院を探すのと違って美容院は命がけじゃないんで気楽。

どんなにいいサービスを提供していてもね。
一端別の美容院に行ったお客様をもう一度取り戻すって困難。

  • 「引っ越したから近場の美容院に行こう!」
  • 「職場の近くの方が便利だし」
  • 「何となく、気分転換に」
  • 「新しい友達の紹介で」

などなど。
お客様は気まぐれですから。

3.提供サービスがどこも同じ

どこの美容院に行っても、髪をはさみでチョキチョキ切るだけ。
で、どこの美容院でもトータル時間の差がない。
例えば、他の美容院では2時間かかるけど、うちの店舗では30分でできますってのがない。

多くの美容院が提供しているサービスで差別化しようと努力しているのは見える。
例えば

  • お客様と楽しい会話をして盛り上げる
  • 天然成分のシャンプートリートメントを使っている
  • 飲み物にこだわっている

などなど。
でも、多くのお客様の感想って

  • 「ふ~ん。で、何が凄いの?」
  • 「で、同他の製品と違うの?」
  • 「それ、意味あるの?」

そのこだわり、お客様に伝わっていますか?
専門的な話だとお客様は理解しにくい。
シャンプー、トリートメントの成分の違いなんて意識していない。
だから、一番お客様に伝わりやすい接客にこだわっている美容院が多いんじゃないかなぁ。
その接客が苦痛なんですが・・・。

美容師との会話が苦痛で苦痛で・・・

美容師との会話

  • 美容師「今日どちらに行かれるんですか?」
  • 拙者「(予定ない、どうしよう)えっと、買い物に」
  • 美容師「何を買物されるんですか?」
  • 拙者「(えっ、なんて答えたら無難かな?)ふ、服です」
  • 美容師「へぇー。どんなブランドが好きなんですか?」
  • 拙者「(ブランド?ユニクロでいいの?)いや、仕事用のスーツを・・・」
  • 美容師「行きつけのお店があるんですか?」
  • 拙者「(えっ!行きつけ?)いや特にないです」

こんな会話拷問だろう。

いや、美容師が拷問を受けている、ごめんなさい。

もう、話しかけないでください。
無理しなくしていいんです、美容師さん。

店舗の方針でお客様を飽きさせない接客をするって命令がでてるんでしょう。
美容師さんも一生懸命頑張って話を盛り上げようとしてくれます。
その、一生懸命さがヒシヒシと伝わってきます。
拙者が話しやすいネタを振らないといけないってドンドンプレッシャーになってくる。

こっちがお客様なので、そんな無理しなくてもいいんですが・・・。

相手が一生懸命に頑張ってくれているのを、拒否するほど人間が強くないんで。
こっちも一生懸命会話頑張ります。
で、物凄く疲れます。

なんで髪を切りに行ってここまで気を使わないといけないんでしょうか?

そう、お客様サービスが全くお客様サービスになっていない。
黙って髪を切ってくれればそれでいいんです。

無理に気を使って会話して下さらなくて。
こういった無意味なサービスのおかげでより、髪を切りに行くのが嫌いになる。

ロボット散髪機が出たら美容業界が圧力をかける

出来るだろう?
美容院にあるパーマをかける機械みたいなやつ。
あれで、頭の形をスキャンして、自動で散髪するってこと。
今の技術力があれば、実用化って不可能じゃないと思うんだけど。

でも、実用化されないか。
まだ、機械の製造コスト、安全性を考えると難しい。

でも、一番の大きな理由が

美容師の大量失業

美容師業界って人に頼った業界だけに、雇用が必ず発生する。
これって日本の雇用問題にとっては働く場所があるってことは重要。
もし、ロボット散髪機が出た場合、大幅なコストカットが実現してしまう。
人を雇うよりロボット散髪機の方が普及しちゃったらどうなる?

美容業界が政府に圧力をかけるだろう。
当分、セルフカットを頑張るほうが現実的かなぁ。

結論

競争が激化していく中で他店との差別化を図るのは正しい。
しかし、その差別化戦略が根本的に間違っていると全く意味がない。
それどころか、差別化戦略が足を引っ張りかねない。
どんな戦略を取るにしても

Ⅰ.自社が何を目指していくのか

Ⅱ.他社との違いはなんなのか

Ⅲ.自社の優位性はなんなのか

Ⅳ.誰に向けたサービスを提供するのか

Ⅴ.逆にどの層のお客様を切り捨てるのか

Ⅵ.そのためになにをするのか

こういった、足元からキッチリ戦略を練る必要がある。
付け焼き刃の差別化戦略をとっても、お客様に見抜かれます。
やっている本人より、お客様の方が客観的に店舗の雰囲気を感じ取ります。
だからこそ、一貫性がある店舗運営、従業員研修が必要でしょ。

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