高橋洋一氏著「世界のニュースがわかる! 図解地政学入門」を読んでみた

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折角のゴールデンウイークなので、かねてより興味があった地政学の本を読んでみました。

「地政学?そんな学問あったっけ?」

そう、多くの人は地政学を学びません。
正確に言うと、地理で勉強している内容と政治、戦争などを絡めた学問。
外交には必須の知識です。

世界のニュースがわかる! 図解地政学入門とは


著者の高橋洋一氏は東京大学から元大蔵省に入省した官僚のエリート。
小泉政権で、ブレーンを務めた金融、財政政策、経済の専門家。
たびたび、チャンネル桜などにご出演されて、その論説を聞くと
非常にシンプルでわかりやすく解説される方なので、
まず、手始めに地政学を学ぶならこの本がいいと思い手に取った。

地政学とは

高橋洋一氏曰く地政学とは

地理的な条件が一国の政治や軍事、経済に与える影響を考えること

そして、政治、軍事、経済が折り重なって国の国家としての体裁を形作っている。
現在の日本の価値観は、日本の地理的条件によって作られているのである。
もし、日本の場所が、東南アジアに近ければ、今の国家感ではなかったはず。

もし、韓国が半島ではなく、島国であったなら
韓国もまた別の国家感をもったはず。

そう、地理的条件は戦争に発展するリスクと密接な関係があるってこと。
多くの海外知識人はこの地政学を学び、外交交渉、政治交渉を行っている。

なぜか?

地理的条件って一国家でどうすることもできないから

そう、どんなにイギリスが島国を止めたくても
イギリスをフランスと陸続きにすることはできない。
どんなに、トルコが邪魔でもトルコを退かすことは出来ない。

だからこそ、外交交渉で互いの利益、理解を得る。

また高橋洋一氏曰く

世界は国家同士の地政学的な押し合い圧し合い。

だそうだ。
一方の国が引くと、他方の国が押す。
この駆け引きが外交上で繰り広げられている。
そう、日米首脳会談、G7サミット、G20、外相会談すべてが影響する。

そう、今の新聞で取り上げられている事象すべて地政学の範囲。

地政学がわからないと、

  • 「首相がまた海外出張だって。いい身分だな」
  • 「G7サミットやって何になるの?」
  • 「米国以外の国と話しても意味ないじゃん」
  • 「日中外相会談って何になるの?」
  • 「アメリカ大統領選挙?日本にどんな影響があるの?」
  • 「EU?日本に関係ないじゃん」

そう、すべて意味がわからない。

  • なぜ、首相が中央アジアに行き首脳会談するのか。
  • なぜ、ASEANを重視するのか
  • なぜ、欧州との首脳会談するのか。

すべて地政学で説明ができる。
今、最も学ぶべき学問が地政学ではないか。

本書、世界のニュースがわかる! 図解地政学入門は入門書としてベスト。

世界のニュースがわかる! 図解地政学入門の内容

細かい内容は読めばわかる。
というより、非常にわかりやすく書かれている本なので、中学生でも十分理解できる。
この書籍では、主にロシア、中国、欧州、アメリカ、日本を中心に
基礎的な内容を中心として、誰でもわかりやすく書かれている。

例えば、

  • ロシアが北方領土問題を解決できない本当の言い分。
  • ロシアがなぜ、クリミア半島を併合せざるおえなかったか?
  • プーチン大統領がクリミア半島を併合する決断ができた理由?
  • アメリカと日本は実は地政学的にみると同じ。
  • なぜ、オバマ大統領は戦争を拡大させてしまったのか?
  • なぜ、ISISが台頭してしまったのか?
  • アメリカが世界の警察でなくなった理由?
  • ブッシュとオバマの決定的な差が生んだ悲劇とは?
  • ギリシャがEUから見捨てられない本当のワケ。
  • ロシアがギリシャにパイプラインを引くことのメリット。
  • EUが危機的状況でも存続し続ける本当の理由。
  • 尖閣諸島は手始め、中国が狙う本当の島は?
  • 中国は今後どこまで拡大するか?
  • アジアが戦争の火種になりうる地政学的リスク。
  • 集団的自衛権が戦争リスクを回避させる明確な根拠。
  • 今後日本が取る道。フィリピンの失敗を教訓に。

などなど。
まず、地政学を学ぶと新聞が非常にわかりやすくなる。

安倍政権は地政学的観点で外交交渉している

現在の安倍政権が如何に、地球儀を見て地政学的観点から外交政策をしているか
本当に理解できる。

安倍首相は外交をやるために総理大臣にカムバックしたのだろう。

安倍政権には、地政学を理解しているブレーンが多数いるのであろう。
これは日本の外交方針として非常に重要なこと。

安倍政権は外交を最優先課題として取り組んでいる。
外交は外務省の管轄。
外務省の中にも親中官僚、親韓官僚、親米官僚など様々。
そういった勢力の影響を受けず、安倍政権としてトップダウン外交を展開している。
外務省としては面白くないはず。
今までの通例を無視した対応をされては、親中官僚、親韓官僚、親米官僚など
利害関係がある人はメンツをつぶされる。
当然、外務省は安倍政権に対して敵対する。
安倍政権は外務省を敵にまわす覚悟で外交交渉をやっている。
そう、今までの外務省の通例、やり方を抜本的に改革しているのであろう。

しかし、その反面経済政策は財務省の言いなりではないか。
外務省と財務省両方と敵対するわけにはいかない。
だから、安倍政権の優先事項として、財務省の御機嫌を取っているように見える。

勿論、消費税増税等の大局面ではどう政治決断を下すかわからないが・・・。

今後の世界情勢

この地政学というのは、非常に重要な学問。
日本が日本である理由、今後激動する世界で日本がどう生き残っていくか。
など、日本の行く末を左右する学問である。

確かに、世界のニュースがわかる! 図解地政学入門は基礎。
この本だけで、地政学すべてマスターすることはできない。
でも、外交交渉する必要のない我々一般人がニュース記事をより理解する
ための基本知識としては、不可欠なものでしょ。

地政学を理解すれば、如何にSEALSや共産党の主張がオカシイか気づくはず。

本書にもあるが、沖縄米軍基地がなくなったら何が起きるのか。
こういった過去の歴史を学ぶことこそ、日本が平和で暮らせることになるのでは。

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