長期休暇制度は労働者にとってメリットだらけ?経営者が言わないホンネが怖すぎる

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日本では欧米型の長期休暇制度を導入している企業は少数ですよね。
これは、日本型経営と密接な関係があるんでしょう。
でも、本当にこの長期休暇制度が導入されることって会社員にとってメリットばかり?
もう少し、この長期休暇制度について考えてみよう。

長期休暇制度って正直どうなの?

会社

  • 「ゴールデンウィークはどこも混んでいるからなぁ」
  • 「折角長期休暇が取れるんだったら、被らない日がいいよ」
  • 「なんで日本って、みんな一緒に休みになるのか」

ってお思いの方が多いんじゃないでしょうか。
確かに、日本って土日祝日がほとんどの会社で一緒ですよね。
これでは、どこに行っても混んでいる。
予約が取れにくい、旅行代金が高くなるなど弊害ばかり。

いっそのこと、日本にも欧米型の長期休暇制度を導入したら?

  • 「長期休暇?そう、日本も導入したほうがいいよ」
  • 「欧米はやっぱり労働者にとって先進的だなぁ」

欧米の長期休暇制度

欧米では多くの企業で有給消化を義務付けています。
多くの人が2~3週間の長期休暇を取得することができます。
国際労働機関(ILO) は下記のようにILO132号条約で規定しています。

労働者は1年勤務につき3労働週(5日制なら15日、6日制なら18日)の年次有給休暇の権利をもつ。休暇は原則として継続したものでなければならないが、事情により分割を認めることもできる。

出典:http://www.ilo.org/tokyo/standards/list-of-conventions/WCMS_239047/lang–ja/index.htm

欧米の企業はこの国際労働機関の条約を批准して国として法律化しているのです。
また、フランスでは雇用主は労働者に有給を消化させることを義務付けています。
毎年5月1日~10月31日の間に4週間の有給休暇を取得できます。
そのうち、2週間は連続して取得しなければなりません。

こういった長期休暇制度を導入している国が増えているのが現状。

しかし、本当にこの長期休暇制度をって労働者にとって有益なこと?

長期休暇制度の4つのメリット

旅行などが行きやすい

これが一番のメリットではないでしょうか。
労働者自身が長期休暇のスケジュールを決めることができるわけ。
なので、自分が行きたい場所の気候を調べ、ベストのタイミングで旅行に行くことが可能。
これなら、多くの観光客が殺到する時期を避けることもできます。
また、レジャーシーズンは料金もお高い。
オフシーズンなら、半額で旅行に行けちゃうことも!?
日本人旅行者が高額の旅費を払っているのが馬鹿らしくなるよ。

「旅行に行ったけど観光地が混み過ぎてかえって疲れた」

「折角の旅行だったけど渋滞で満足できない」

などの不満を解消することができます。

リフレッシュすることで労働意欲の回復

毎日毎日同じ生活リズムだと、労働意欲も減退するもの。
人間にはリフレッシュが必要なんです。
仕事を忘れてのんびり過ごすことで

「よし、また仕事頑張るぞ!」

っていう意欲も湧いてきます。
この効果が絶大。
長期休暇ってリフレッシュには繋がるが、飽きてくるのも事実。
また、仕事に戻りたいって感情になっちゃうんです。
この労働意欲の回復が労働生産性の向上にもつながり、会社へもプラスになる。
適度の休暇が仕事の生産性向上にも大きくつながります。
また、長期休暇を家族や大切な人々と過ごすことで

  • 「俺一人頑張ってたって思っていたが、支えてもらっていたんだなぁ」
  • 「家族があることってこんなに有り難いことなのか」
  • 「子供たちの成長を見るためにも、もっと頑張ろう」

など、普段何でもないと思っていたことに感謝をするきっかけにも。
こういった、リフレッシュ休暇をとることで、家族、子供、友人など
人々とのコミュニケーションもよくなり、仕事へのモチベーションも
向上するってこと。

リラックス効果で新しいイノベーションを

リラックスしているときに新しい仕事の発想が浮かぶことってないですか?

「温泉につかってリフレッシュしていた時、いいアイデアが浮かんだ」

「観光地に旅行に行っていた時、今度のプレゼンのヒントが見つかった」

そう。
リフレッシュって新しいイノベーションを生み出す効果があるんです。
いつも仕事に追われていると、その日の仕事を片づけることで精いっぱい。
これでは、新しい発想なんて出てきません。
でも、長期休暇をとり、頭の中を空っぽにすると
不思議なことに、今まで上手くいかなかったこと、
失敗したこと、改善が必要だったことなどの

いいアイデアが浮かんでくる。

多くの人間がクリエイティブさを持っているが、日々の業務により
クリエイティブさを発揮できていない。
自分でも信じられないようなアイデアが見つかるかも。

同僚・部下の能力向上

  • 「これどうしたらいいんだっけ?」
  • 「先方ともめた、上司に相談しないと!」

こんな時上司がいれば、すぐに相談して解決のアドバイスをもらうことができますよね。
でも、もし上司が長期休暇中だったらどうしますか?

  • 「他の先輩に相談する」

これがひとつ。
相談された先輩社員は悩みますよね。

  • 「後輩社員にどうアドバイスすればいいか」

これが、先輩社員が将来出世して、管理職になった時の経験につながるんです。
上手く後輩社員を指導できる場合もありますが、いいアドバイスができないことも
あります。
上手くアドバイスができないと思えば、自ら精進するきっかけになります。

  • 「あの上司はいつも部下にどうアドバイスしてるのかなぁ」
  • 「俺もいいアドバイスができるように勉強しよう」

上司がいるときは、困ったことがあれば頼ってしまいますよね。
でも、長期休暇でいなければ、相談することはできません。
今いるメンバーで解決していかなければなりません。
これが、組織の成長にも役立つ。

このように社内で各自が自己啓発する流れを作れれば人はどんどん成長していきます。
人材のスキルアップにつながり、会社の組織力が飛躍的に向上するはず。

長期休暇制度のデメリット

ここまで読んで下さった皆様。
長期休暇制度の素晴らしさがご理解いただけたのではないでしょうか。

  • 「確かに長期休暇制度を導入したほうがいいかなぁ」
  • 「労働者にとってメリットしか考えられない」
  • 「さすが欧米。日本も見習わなければ」

でも、ちょっと待って。
確かに長期休暇制度は一見すると労働者にメリットしかない。
経営者にとってメリットがないように見えますよね。

  • 「確かに、労働者が長期休暇でいなければ、業務が滞る可能性もあるし」
  • 「そうだよ。指揮命令系統が上手くいかなければ損害になる」
  • 「バックアップ人員を用意するってことは人件費がかかるし」

でも、あるんです、経営者のメリット。

すなわち労働者のデメリットが。

長期休暇制度は社員を篩にかける制度

労働者は全員長期休暇を取得するわけです。
業務が滞るのを避けるために、バックアップ人員が必要になりますよね。

あなたの仕事を他の人に教えてあげる必要が生じます。
そう、あなたが長期休暇中でも滞りなく業務が進むレベルまで
仕事を引き継ぐ必要があるんです。

もう、お分かりですよね。

あなたがいなくても会社が問題ない状態にする

ってことです。
あなた以外の人があなたの業務をやるわけですから。
当然、あなたよりバックアップ人員が結果を出せば、
あなたはクビ、または降格処分。

また、給料面でも同じことが言えます。

あなたの仕事と給料が本当に適正化判断される

他のバックアップ人員が仕事をするわけです。
もし、その人の給料があなたの給料より半分程度であり、成果が同じレベルなら
経営者はどちらの社員を雇いますか?

長期休暇制度は社員をふるいにかける制度

確かに、長期休暇制度を導入することで企業内の不正を撲滅することができます。
こうやって、仕事を属人化させなくすれば、
簡単に不正をなくすことができるのです。

しかし、ある日突然、あなたのポジションがなくなる可能性もあります。
もちろん、あなたが成果をだし素晴らしい能力を発揮しているのであれば問題ありません。
あなたに代わる人がいないくらい優秀なら何の心配も要りません。

でも、多くの人が優秀でしょうか?
折角の長期休暇制度でも、リラックスできそうにない。

「会社に行ったら、自分の席がなくなっていたらどうしよう」

「自分の無能さを指摘されたらどうしよう」

って考えちゃいませんか?
欧米型の長期休暇制度ってどうなんでしょうか?

結論

長期休暇制度を導入することには賛成です。

結局のところ、今の日本企業は人事の固定化が生じた歪みを抱えていることが何よりの問題ではないでしょうか。
大企業は経営危機にならなければ、レイオフを実施することができない。
年功序列体制の残骸が残っているため、ベテラン社員は高給。若手社員は薄給。
この体制を打ち壊さない限り、日本企業の復活は不可能でしょう。

しかし、多くの企業で大問題を巻き起こすことでしょう。
特に、大企業の無能社員。
この長期休暇制度を導入することで、仕事をしていない社員、いなくても問題ない社員が
炙り出されます、確実に。
誰がどんな業務をしていて、何に時間がかかっているのか、すべて明らかになる。
正に、各社員のブラックボックスが開かれるのです。
企業にとっては、不要人員を把握でき、レイオフ対象者の策定に効果を発揮するでしょう。

ただ、社会混乱は起きるでしょうけど。
ローンを抱えたサラリーマンは気が気ではない世の中になるでしょう。

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