最近、書店で「君はどこにでも行ける」を手に取ってみました。
書店の前の目立つところに積まれていたので
「誰の本かなぁ?」と気になりました。
堀江貴文氏。通称ホリエモンの著書。
はて!?どんな内容か。
Contents
君はどこにでも行けるを読んだ感想
堀江貴文氏が本文で指摘している通り、5,000ドル~35,000ドル未満の
過程が急上昇しているのがわかる。
この層が中間所得層。
1ドル=110円で計算すれば
年収55万円~380万円である。
年収380万円なら日本でも、低所得者層ではない。
この層がアジアだけで16億人。
貧困層が激減し中間所得層が増加するってことは、新たな需要が生まれる。
また、35,000ドル以上の層が1.4億人。
日本人の平均以上に稼いでいる人が日本の総人口より多い。
日本は資本主義的社会主義。日本型社会主義と言われているように
民主主義国家でありながら、格差が少なかった。
今では、格差が広がりつつあるが、米国などと比べれば遙かに格差が少ない。
しかし、アジア新興国は米国型。
大金持ちは日本とは比べ物にならないほど大金持ち。
これだけアジアは変化してきた。
日本人はその現実を直視していない。
チャンスは無限かも、でも自己責任社会
堀江貴文氏はおせっかいである。
堀江貴文氏の発言は双方向から反発を受ける。
起業も挑戦も誰かに言われてやるものではない。
無論、アドバイスを聞いて起業するものでもない。
① やる気のない人、出来ない人
- 子供が小さいから、
- 地方に住んでいるから、
- 両親の介護が必要だから
- 今の仕事を辞めるわけにはいかないから、
- 子供の教育費がかかるから、
- 日本から移住するのは家族の理解がえられないから・・・
出来ない理由を考え出したらきりがない。
ようは、やりたくないのである。
今の会社に毎日通っていれば、給料と言うお小遣いがもらえる。
会社員とは非常に楽なのである。
経営者は個人保証をし、銀行へ担保として家、土地を提供し
融資を受けて事業をやっている。
当然事業が失敗した際には家も土地もすべて失われてしまう。
一方会社員は、会社が倒産すれば再就職に苦労するかもしれないが、家や土地が
奪われる心配はない。
会社員はそういった意味で責任がない。
非常に恵まれている。
「そんなことない、責任だってある」
では、起業されては如何ですか?
明日から社長になれますよ。
② 現在すでに取り組んでいる人
「堀江貴文氏、余計なこと言うな」
「今ブルーオーシャンなんのになんでバラすんだ」
って感じるでしょ。
確かに多くの企業が世界に進出していますが、成功している企業ばかりではない。
既存のビジネスモデルが劇的に変化する中、多くの企業が対応に苦慮しているのが
現状ではないか。
その中で、ベンチャースピリットにあふれた企業が急速な成長を遂げ、
新規参入してきた場合、今の勢力図がひっくり返る。
逆にこれだけのチャンスがまだ、世界には眠っている。
否、眠っていると思っているのは日本人だけかもしれない。
虎視眈々とビッグビジネスを作ろうと頑張っている人が世界中に存在する。
この両方を敵に回す。堀江貴文氏のメリットって何?
「本が売れることじゃね」ってあほか。
本の印税なんか目じゃないほどの市場があるんだよ。そこに。
勿論、簡単に稼げるってわけじゃない。苦労するかもしれない。
うまくいかないかもしれない。
でも、必ず挑戦者がいる。そして成功者も誕生する。
日本は非常に競争優位がある。
日本には素晴らしい技術力もある(この技術的優位もどこまでつづくのやら)。
Iphoneだって日本の部品がなければ作れない。
そして、日本人は外人が苦手。大企業であれば外人アレルギーはないかも。
でも確実に日本人同士であれば、取引しやすい。
まだまだ、海外で生かせる技術を持った企業がうじゃうじゃいる。
- 「海外は魅力だけど、大変そうだなぁ」
- 「ノウハウ流出の危険があるしなぁ」
- 「海外との取引したことないし」
- 「欧州規格?どうとったらいいかわからないし」
そんな企業を誘い出して、世界市場に打って出ることだって可能だ。
また、日本は腐ってもGDP3位の国である。
内需は低迷してたって、車、家電、住宅を購入する人はいる。
新しい価値を提供する輸入ビジネスだってまだまだ成長の余地はある。
海外の富裕層のライフスタイルの提案が成功するかもしれない。
そう、まだまだ日本は頑張れる
堀江貴文氏からのエールに聞こえた
後はやる気があるかどうか。
堀江貴文氏はそれを気づかせたいんだろう。
この本を100,000人が読んでも実際に行動に移す人は1,000人いないだろう。
多くの人が
- 「こんなに上手くいくわけない」
- 「堀江貴文氏みたいに資金がないから無理」
- 「商売商売って結局金かよ」
- 「一体何を商売したらいいかわからないよ」
って批判する人いる。
でも、この本を読み自分の視野が広がれば、見える物が変わってくる。
新橋のガード下で、上司や会社、政府の悪口を言っているような大人になるな。
「どうで俺なんか」と下を向いて生きていくなんて辞めろ。
学歴、性別、地方、資金そんなものは関係ない。
上を向いて、世界を見て自分がやりたいことをやればいい。
スカイツリーの前で見える風景と頂上で見える風景は違う。
自分の目線が変われば、見える物も違ってくる。
この違いの中で、新しいもの、興味を持てる物、人生を賭けられるものを見つけ
挑戦することが、「君はどこにでも行ける」ってこと。
やってもいいし、やらなくてもいい。ただ、あとで後悔するな。
堀江貴文氏からのエールに聞こえた。